誠心会拳法理念

 精神(心)と技術(技)と身体(体)の交わりである拳法修行を通じて、己自身を頼りと出来る自己を確立し、互いに尊重し高めあう態度を養い、世の中の『善悪正邪』に対する真の洞察力を育て、自信と信頼を持った、社会に貢献し得る人物を育成する事を目的とする。

会訓かいくん

我 以 外 皆 師われ いがい みな し

 人は、人として生まれた以上、例外なく人間社会の恩恵を受け生活を営む、そしてまた、その社会の一構成員でもある。

会訓の「我以外皆師」は、年齢、性別、人種、国境をこえ、すべての出会いを大切にして相手の人格と能力を尊び、修行を通じて養った洞察力と柔軟な考えをもって、自己に不足するものを真面目に吸収し、自分自身の人格と知識を高めていく姿勢である。

さらに、社会に貢献し、隣人の範となるべく、自己を戒め、真摯な態度で全ての人と接する事と考える。

 

教訓きょうくん

己の身体は己で守るおのれの からだは おのれで まもる

 現代社会は、人間関係から発するストレスや非行やいじめ、不測の天災や事故や病気など、実に多くの問題と不安定な要素をはらんでいる。

教訓の『己の身体は己で守る』は、狭義には、自分自身にふりかかる、いかなる問題に対しても決して逃げずに直視し、修行で培った健全な精神と身体と技術をもって積極的に解決への努力を行い、自己の人生を切り開いていく姿勢を示す。 

また、広義には、周囲の人々にふりかかる問題に対しても他人事と考えず、自身の問題に置き換え、ともに考え、解決するための努力を惜しまない事を示す。

道訓どうくん

【 仁 】【じん】 人にはやさしく思いやりをひとには やさしく おもいやりを
【 義 】【ぎ】 人道をつくすを貴びじんどうを つくすを とうとび
【 礼 】【れい】 礼儀・礼節を重んじれいぎ・れいせつを おもんじ
【 知 】【ち】 学問に励み知恵を養いがくもんに はげみ ちえを やしない
【 信 】【しん】 人を欺かず約束を守りひとを あざむかず やくそくを まもり
【 厳 】【げん】 己を厳しく戒めおのれを きびしく いましめ
【 勇 】【ゆう】 勇気をもって恐れるもの何もなしゆうきをもって おそれるもの なにもなし

 我らは、人として五常の徳を学び、重道尊師、刻苦鍛錬の拳法修行を通じてさらに厳と勇を養い誠心会拳法の真の拳士になるよう努力精進する事を誓います。